続・「風の散歩道」 K048 昔ながらの温泉地大鰐


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オープンを待つ大鰐温泉スキー場
久々に早い時間からぶらり散策に出掛けたこの日。
数日前までの寒さも落着き、気温の緩んだすきを突くかのように小雨が雪を解かす。
一面雪で覆われた田園風景も、すっかり地肌をあらわしている。
遠くに見える山並みは、今では冬の色調となり杉林はドスンと黒く、樹木はさめた茶色となっていた。
それでも雪の解けた畦道には、雑草が薄緑の色を見せ、まだ踏ん張っているのはこの時期ならではの景色だろう。

そんな景色を見せるここは大鰐・宿河原周辺から見る大鰐温泉スキー場。
如何にもスキー場らしく滑走コースには雪が見られ、遠くからでもそれと分かるようにくっきりと白く浮かぶ。
「今シーズンもご来場お待ちしております」と、スキーコースの自己アピール・自己主張か・・・?

これは直近の、つい昨日の事であった。

モチーフ探しの為の散策。その取材・回想のメモ、そして何より記憶にとどめる為始めたこのブログ。
先の「都会の片隅」を少しお休みし、今の身近なモチーフ、津軽地方を「風の散歩道」と題して始めます。
だいぶ前、津軽地方を中心とした作品で開いた個展「風の散歩道」(風景をもじり“風”)。
その続きとしてこのブログで綴ります。

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続・「風の散歩道」 K047 黒石市六郷地区周辺・・・リンゴ園


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収穫の手を止める雪・・・
ここの所の寒さでとうとう降り出した雪。
多くの農家はまだ収穫半ばであろうと思えるこのタイミングの雪で、農家にとってはさぞかし腹立たしい事であろうと思われるのだが?
どれどれと様子を見に向かった先は黒石市郊外、六郷地区方面の山手にあるりんご畑。
案の定畑には人もいなく一面の雪で静まっていた。
それでも雪が止んでから時間が経っていた為か、枝には雪が無く、目にしたりんご園ではすでに収穫した後であった。
周辺の畑を見ても思いのほか収穫は進んでいるようで、真っ赤なりんごが“鈴生り”“たわわに”という所はあまり見かけられなかった。

ここはそんな一面雪のりんご畑。
収穫はすでに終わり、目に付くりんごは一つもなかった。
まるでカラスにご馳走でもするように2・3個残っている事もあるのだが・・・
目の前のりんごの木は結構古木のようで、荒々しい節が有り、地面から斜めに傾いて伸びいる。
まるで足を骨折をした重病人が、杖にぐったり身を預けているかのような態を成していた。

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続・「風の散歩道」 K046 紅葉・・・百沢周辺


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逆光に輝く紅葉

所用で弘前方面へ出掛けたこの日、これ幸いと足を延ばし岩木山の足元へと進んでみた。
出掛けた先は旧相馬村への入り口近く、途中、標識には目屋方面や鰺ヶ沢方面と案内がある。
そこで、岩木山の懐“百沢”を目指すことにし、途中から山中へ岩木山を見据える形で車を進める事にする。
案の定リンゴの収穫が最中のようで、リンゴ園には車が止まり、またリンゴのコンテナを積んだ車とすれ違う事しきり。
進むにつれ岩木山は手前の小高い山に大きく遮られてきた。
小高いその山の足元には集落が横一列に並び、モチーフになりそうな雰囲気。
早速車を降り歩き回るもいまいち構図が定まらぬ感じに思える中、振り向いた先がここ。

モチーフは遠いのだが、逆光の為、赤・黄色の木々の先端だけが照らされ、横一列に輝いていた。
後方の山々(白神山地)は薄くブルーに霞み、手前のリンゴ園はクボミの為日陰となり識別出来ぬ状態。

先端を照らされた木々は、「どっち観てるんだ、こっちだこっち!」と言わんばかりの輝きを見せていた。
「こちらの方がお色気有りますよ、よそ見しちゃダメ、他は見なくて良いの!!」だと良いのだが・・・トホホ

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続・「風の散歩道」 K045 紅葉盛り“一歩手前”・・・ 平川市唐竹周辺


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逆光に輝くシャレた建物達・・・
紅葉を求めて出かけたこの日の散策。
さして遠い訳でもないのだが、ここの所なかなか機会がなく足を運ぶ事がなかった平川市唐竹周辺。
黒石市内から高速沿いを南下する形で車を走らせ、山手沿いの平川市広船地域を通り、ひと山越えての到達。
お目当ての紅葉も、まもなくピークを迎えるかと思われるタイミングであった。
ここ唐竹地区は住宅が通りを中心に建ち並ぶというよりは、通りの左右小高い場所に住宅が多く並ぶ感じの地域。
その為、見通しの利く高みからの眺めが出来、散策には非常に都合の良い地形だ。

ここはその東西に走る通りの北側から、通りを挟んで南側を望んだ所。
赤や黄色の色彩が逆光に浮かぶこの高台には、鋭角な三角屋根の建物が数件連なっていた。
近頃の津軽地方の建物は“無落雪”の平らな屋根も多く見られるが、ここには今風の“○○ハウス”らしき建物が並んでいた。
勾配のある三角屋根で“雪降ろし不要”と言う事なのだろう。
高台手前の土手は逆光でドスンと暗く、高く伸びた赤や黄色の木々はスポットライトを浴びたように浮かんで見える。
その奥には紅葉と杉林で連なる山並みが、集落の引き立て役として一役買っているかの様に見えた。
ここはそんな紅葉見頃・・・“一歩手前”の平川市唐竹周辺(旧平賀町)。


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続・「風の散歩道」 K044 紅葉始まる黒石市郊外


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紅葉始まる・・・黒石郊外
紅葉の始まるこの季節、雪のある時足を運んだ事のある場所をふと思い出し、ひょいと再び行って見たこの日の散策。
この時期はどんな風?、・・・と思いながら上る坂道の前方は紅葉が始まり、赤・黄色で染まり始めている。
一たん上り終え少し下ると見えてくる集落。
集落奥の小高い山は紅葉も進み、集落周りは丁度これからピークを迎えると言うタイミングであった。
ここはそんなこじんまりとした集落・・・黒石市郊外「安入」。


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続・「風の散歩道」 K043 竜飛岬ー岩礁


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宝島の地図

前回の陸奥湾へ入る手前のこと・・・[K042 竜飛岬ー岩礁]
五所川原から十三湖・小泊を経て竜飛の先端部。
日本海を左に見ながら海岸沿いに進むと前方は小高い山が見え、どうやらこの先が冬期間閉鎖の場所のようだ。
道なりに走ると山登りが始まる。
中腹辺りまで来ると海寄りの方に駐車スペースがあり、その先にはゲートがある。
ここから先が冬期間閉鎖と言う事なのだろう。
そこはまた展望台のようになっていて、日本海・津軽海峡を一望出来る。
展望台から足元を見るとかなりの急斜面で、眼下の岩場にはポツンと建物が見える。
杭とロープが回された歩道を下りて行くと下まで降りれるのだろうか?

それにしても急斜面で油断して転び柵から飛び出そうものならとんでもない事になりそうだ。

ここはそんな冬期間閉鎖のゲートのある場所「坂本台」から足元の岩礁を見下ろした所。
ちょっと描いてみたら、まるで海賊・宝島を連想させる地図のようになった。

左前方には岬が細長く張り出し、手前には枯れたシシウドがニョキッと突き出していた。


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続・「風の散歩道」 K042 奥津軽・今別周辺


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逆光に輝く奥津軽の実り・・・
好天に誘われるように津軽半島を目指したこの日の散策。
以前、春もまだ早い頃の散策時、岬周辺は「冬期間通行規制」の案内を目にし早々に断念。
その思いがこの日の行動となっていた。 K011 小泊漁港
まずは五所川原を経由し、十三湖・小泊(中泊町)経由で竜飛を目指した。
小泊の漁港からは山登りとなり、ひと山越えると海岸沿いの通りとなる。
途中、「どうしてここに?」と言う所に車が一台ポツンとあり、年配の夫婦らしきお二人がヒョイと姿を現した。
ここは聞き覚えのある「七つ滝」と言う所らしい。
海岸沿いにそのまま車を走らせると前方は行く手を阻むように小高い山がある。
所々に道路が見え隠れし展望所らしき建物も。
勢いよく山を登り進むと見覚えのる場所K015 「竜飛岬」にたどり着き竜飛岬の先端を確認した。
そのまま陸奥湾沿いを南下、途中“日本一小さい新幹線の駅”と謳う「奥津軽いまべつ駅 」へ立ち寄り帰路についた。

今回スタートの津軽平野はすでに稲刈りを終えていて、ひと山越え陸奥湾へと入ると三厩・今別辺りの田んぼはまだ稲穂の垂れている所がポツポツ見られた。
ここはその帰路につく間際の一景、紅葉の始まった今別あたりの“逆光に輝く稲穂”。


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続・「風の散歩道」 K041 霧に霞む田園越しのリンゴ園


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黒石市郊外・農道よりの一景・・・
小雨、と言うよりは霧雨が一日中くすぶるような一日。
出掛けた先の空は一様に霞む中、そこそこの見通しは利くような空。
こんな日は所用を済ませ真っすぐ帰宅となる日のはずが、この日は違った。
町中を通り田園風景が広がると、遠い山並みはかすみ、何時もはそれと分かるリンゴ園も霞むように見え隠れ。
“どれどれ・・・”とちょいと道をそれ、田んぼの中を走る農道へと車を走らせてみた。
バッタでも頬張っているのだろうか? 8割方稲刈りの終えた田んぼにはカラスが群がる。
ここはそんな田んぼから遠くに霞むリンゴ園の眺め。
手前には棒掛けの稲が横一列に並び、後方に見える高台のリンゴ園は流れる霧に見え隠れしていた。
山の稜線の見え隠れするこんな空模様もまた良い物だなと思わされた日であった。

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続・「風の散歩道」 K040 尾上金屋周辺の農園


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季節外れのフレッシュグリーン・・・
所用を終えぶらぶら帰ろうとしたこの日、平野部をヒョイとわき道にそれ、右へぶらり左へぶらり。
“あちらは?、こちらは?”と見渡しながらの走行も、“これは”と思えるモチーフに出会わない。
まあ~今日はいいか・・・、そんなあきらめ気分の帰り道、目に飛び込んできたのが前方山手の斜面。
この時期、収穫の始まった周辺のリンゴ園の中、一部斜面の色合いがまるで初夏のような明るいグリーン。
周辺のリンゴ樹の中、そこの一面だけは草も木も無くきれいに刈り払われ、まるで六月の新緑のような色合い。
今回はそんな道すがらの一景。
ここは南北に走る高速道路に目隠しされ、その時まで気付かなかった平川市金屋地域の山手のリンゴ園。
収穫時とあって農道や畑の中そちこちに車が止まる中、穂を出した葦越しに見えた季節外れのフレッシュグリーン。

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続・「風の散歩道」 K039 実りと雲と岩木山


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収穫間近の津軽平野・・・
夕食の買い出しに出かけたこの日の午後。
西に見える「岩木山」周辺の雲は、何とも魅力的なと言うよりは劇的と言っても良いような姿を見せていた。
これを逃す手はないと買い物を済ませた後、見通しの利く水田地帯へと車を走らせた。
・・・が、残念なことに先ほどとは様子が違っていた。
山頂から三分の一は雲に隠れ、南の稜線は雲の隙間から光線を落し、北斜面は稜線に沿い雲がまとい付くように連る。
最初観たときはこの様な情景であったのだが、北斜面は時間が経つほどに雲に覆われ、しまいにはすそ野まで隠れてしまい、まさに雲隠れをしてしまった。
角度が変わればと南へ移動するも、刻々と変化する雲にはそっぽを向かれて、やむなくお帰りとなった頃には、はやくも秋の夕暮れの空となっていた。
この日はそんな津軽の“実りと雲と岩木山”の一時の交わりを垣間見た日となった。

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