続・「風の散歩道」 K098 平川市広船周辺


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どす黒い雲に飲み込まれる集落
夕暮れ迫る晩秋の空。
この日は所用で出かけた帰り道、異様な空色が気になり雲を追いかけるように“ついつい”脇道にそれてしまった。
“あの土手が邪魔だな”、“この角度は雲が良く見えない!”
こんな具合で、ついつい南下。
いつの間にか辿り着いた所は「平川市広船」。
荒々しい異様な姿の雲に、夕暮れ間近とあり赤味を帯びた不気味な空。
逆光に影を落とす前方の丘やら集落やらは、区別の付けにくいほど異様な雰囲気を持っていた。
「辺り一面夕やみ迫る雲につつまれて・・・」とでも言う所であろうがそんなものではない、
「どす黒い雲に、あたり一帯飲み込まれる寸前」と言った態をなしていた。
帰路、早ライト点灯の時間となっていた。

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続・「風の散歩道」 K097 黒石市豊岡・山の上の農園より


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秋色のワイ化栽培・・・
買い物帰りのこの日、曇り、のち曇り、のち小雨交じりの曇り・・・と、一日一杯の曇天日和。
晴天なら日和も似合うのだろうがこの日は残念ながら“秋雨日和”
そんな中でも、近場とあり秋色に誘われて小高いりんご園へと向かってみた。
これがまた意外な事に、絶妙な景色を見せていた。
対面する山並みには所々霧が立ち込め、ほんの少しだけまだ残る枯れ葉がオレンジ色に冴えを見せている。
ここはそんな晩秋の踏ん張りを見せるりんご園からの眺め。
手前の斜面では、ワイ化栽培の若木が身をすくめていた。

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続・「風の散歩道」 K096 黒石市袋大イチョウ


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彩り鮮やか、大イチョウの秋日和、・・・
今回は近場の大イチョウ!
紅葉も終盤となり、周辺の山々は一様に秋色。
つい先日までは鮮やかな彩りを見せていた落葉樹も、ここに来て“ほぼ”葉を落しダークブラウンと化している。
そんな中、紅葉後半に色付く針葉樹など最後の冴えを見せる中、“〆は自分だ”と言わんばかりに自己主張しているのがこれ“黒石市袋の大イチョウ”!
以前はもっともっと大きかった“大樹”だが、台風などの影響でだいぶ枝を落したようだ。
ここはそんな大イチョウを伝承工芸館の方向からススキ越しに観た一景。

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続・「風の散歩道」 K095 つがる市・埋没林周辺


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秋日和、納屋と菊・・・
前回の鶴田市を踏まえ、さらに北上を目指したこの日の散策。
気が付けば何時の間にか国道101号線を交差しつがる市“旧木造”。
道路には“縄文館”やら“亀ヶ岡”やら古代を思わす案内板が目に付く。
そこで、ふと思い出したのが“埋没林”。
その昔、「すごいじゃないか○○」だったか、テレビのCMで流れていたように記憶しているがそれから??十年、
この日ようやく目にしたのが「出来島最終氷期埋没林」であった。
どうにか辿り着くと、こじんまりとした小さな駐車場にトイレ。
車止めからスロープを下り海岸へ出ると、右手の方へ“なが~く”海岸線が続く。
後日調べてみた所、「世界最大クラスの埋没林」だそうで、ここから10kmほど北の車力海岸にはブナの埋没林もあるらしい。
今回はその“埋没林”に付く直前に見かけた“畑と納屋”。
海岸沿いと言う事もあり、この時期、草木が早々に“茶色”に変色している中、菊の花と野菜の葉の色だけが活き活きと色付いていた。


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“見つけたぞー、埋没林!”・・・と、このブログには書いておこう!

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続・「風の散歩道」 K094 鶴田町「鶴の里ふるさと館」

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ねどご・めんじゃ・まげ・・・
前回の板柳方面。しばらく足を運んでいないように思われ出掛けたのであったが、数日後、今度は逆ルートを辿るように車を走らせてみたこの日の散策。
いつの間にか鶴田町の“廻堰大溜池”まで来ていた。
ここは“鶴の舞橋”のある溜池で、この時期の姿は・・・?、と言う事で舞橋のある「富士見湖パーク」へ行って見る事にした。
池の縁をなぞるように走り、森田・舞橋への分岐点を左に入りあと一歩。
その“あと一歩”が遠く感じられ分岐点にある公共施設で所用を済ます事とした。
それが今回の散策に貴重な体験を提供してくれた。
丁度その施設で清掃中の方に以前から気になっていた「あの古民家は・・・?」と聞いてみた所、中に入れるとの事で見学する事となった。
駐車場に車を置いたまま50~60m程先だろうか、徒歩でその古民家まで行くと、なんと先ほどの清掃中の方が先回りをして車で待っていてくれた。
どうやら古民家の管理もしているようで、内へと案内してくれた。

ここはそんな紅葉真っ盛りの鶴田町「鶴の里ふるさと館」。
内には“いたのま”“ねどご”“めんじゃ”“まげ”等々、見覚え、聞き覚えのある各座敷が!
以前から気になっていた建物だが、こんな形で内部を拝観出来るとは感無量!!

「やっぱり普段の心掛けが導いてくれたか!」
・・・と、このブログには書しておこう?(;一_一)

“・・・とブログには書いておこう!”のくだり・・・”
その昔コマーシャルで流れていたセリフ、高校の頃であったろうか、如何にも善行を行ったような“色付けセリフ”を並べ、最後に一言「・・・と日記には書いておこう」と虚偽告白のセリフ。
これが私のお気に入りであった。

 


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続・「風の散歩道」 K093 板柳町柏周辺


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久しぶりに見る岩木山山頂
今年の岩木山、山頂の見える日がかなり少なかったように記憶しているのだが、時間帯にもよるのだろうか?
特に6月~7月あたりは天気は良いのに、山頂だけは雲が掛ると言った具合で、8月頃からは意識して観る様になっていた。
その後も台風の襲来が相次ぐなど、荒れた空模様が多かったように記憶している。
そんな思いで眺めたこの日の「岩木山」。
場所は板柳町柏周辺?
この時はすでに稲刈りが終わった所が多く、野焼きの煙の立つ所も見られた。

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続・「風の散歩道」 K092 黒石市南中野周辺・・・


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稲刈り・棒掛け
前日の天気予報では、「八甲田・西目屋・・・見頃」「中野もみじ山・・・色付き始め」。
夕暮れ迫る中、その天気予報に絆(ほだ)され南中野の「もみじ祭り」をのぞいてみた。
全体を眺めただけだが、紅葉にはまだ少し早いようで、天気予報そのまま少しだけ「色付き始め」た所であった。
赤や黄色が木々の端々から変わり始めていて、これからが見頃と言ったところ。
ここはその紅葉を前方に見据えた田んぼ。
これは地元では何と言うのだろう?
一本一本の棒掛けでは無く、横に長く三段ほどつないだ棒にずらりと並べて干してある。
さっそく“ググって”みた所、(ググってみる=今はこれが有るからGood!)
全国では「稲機(いなばた)」、「稲木干し」、稲架(はさ、はざ、はせ、はぜ、はで)等々、地方により色々あるらしい。
この日は、また新しい知識が一つ増えた一日となった!
と、このブログには記しておこう ・・・

モチーフ探しの為の散策。その取材・回想のメモ、そして何より記憶にとどめる為始めたこのブログ。
先の「都会の片隅」を少しお休みし、今の身近なモチーフ、津軽地方を「風の散歩道」と題して始めます。
だいぶ前、津軽地方を中心とした作品で開いた個展「風の散歩道」(風景をもじり“風”)。
その続きとしてこのブログで綴ります。

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続・「風の散歩道」 K091 藤崎町常盤周辺・・・


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雲と夕陽に埋もれる「岩木山」
夕暮れ迫る買い物帰りのこと・・・
秋の夕暮れとあり日没がグッと迫っていたこの日、見上げた空は異様な色合いとなっていた。
それではちょいと寄り道を・・・、と言う事でそのまま水田地帯へと足を運んでみた。
町中と違い視界が利く田んぼには、夕やみ迫る空や夕陽の赤や黄色。
また「岩木山」の山頂は、ドスンと暗い雲がおおいかぶさり、まるで鍋の蓋を被せたようだ。
これがシャレた帽子を被っているような姿だと“オシャレなハットにハッとした”などとダジャレに走る所であったろうが、そうは成らずにすんだ。
今回は、そんな夕暮れ時の「岩木山」
一面見える水田も台風に吹かれると稲が倒れ、コンバインでの刈取りが困難と聞くが、この時は、まだ台風の心配をする前であった。

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続・「風の散歩道」 K090 竜飛・三厩_その3舟屋


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漁師の誇り舟屋・・・三厩
前回 K089 最果ての地、竜飛岬 ・・・ その2 の続き・・・
海岸沿いを走ると目に付く舟屋(舟屋で良いんだろうか?)。
海岸沿いを走ると集落ごとにこの舟屋があり、そこに住む者の暮らしの基盤となる物で有ろう。
海岸とあって風雨・風雪にさらされるのであろう、何処の舟屋も傷みが激しい。
板塀はグレーに変色し、屋根は赤く錆び上がり、多くはピサの斜塔よこしく傾いている。

そんな風情がどういう訳か興味を引き、モチーフとして観る自分がそこにいる。
ここはそんな竜飛・三厩周辺の舟屋の風情。
きっと漁師としては、舟屋を持つと言う事は一人前のあかしでもあろう・・・

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K089 最果ての地、竜飛岬 ・・・ その2


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岩礁の塔
前回の  K088 最果ての地、竜飛岬  続き・・・

竜飛岬最先端まであと一息といった辺りで見掛けた海沿いの集落。
何か見つかりそうな“気配”を感じ、ちょっとした隙間に車を止め下車。
“漁村と船と竜飛岬”と、進行方向にばかり気を取られ、車を降りても前方ばかり見ながらのモチーフ探し。
これと言った収穫も無く、振り向いた先に見たものがこれ!

海へ突き出た防波堤の途中に“ニョキッ”と立つ岩礁。
最初、何の違和感も無く、まるで無線や灯台のように感じていたのだが、それはただの岩(岩礁)の塔であった。
防波堤の先、すぐ先には祠を祭る岩礁が有るのだが、そう言う物でもない。
きっと防波堤を作るに当たり「この岩礁を壊すと罰が当たる、きっと嵐に合い船が転覆するぞ!」
そんな話が持ち上がったに違いない!
・・・などと想像させるのにピッタリの寸影であった。

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